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← 澪川 真琴 の日記

人のことなら

朝の輪で、凜に、
鞄を膝に抱えたままですよ、
と言いました。

海霧の朝で、千鶴も私も外ばかり見ていて、
それを凜に突かれたところでした。

私は千鶴の話へ移し、
そのついでに凜の鞄のことを持ち出しました。

自分のことを言わずに済ませるために使いました。

朝食のあと謝りに行ったら、
そこまで自分で解剖しなくていい、
と言われました。

それから、謝るときだけは早いのに決めるのは遅い、
とも。

謝るのは正解が決まっているからです。

決めるほうは正解が無いので遅くなります。

……そう答えてから、
それも言い訳だと気づきました。

十時の汽笛のとき、
私は教室に残りました。

父への手紙を出すか決めていないので、
桟橋に行くと決めてしまいそうだったからです。

葵に、八月十二日は桟橋へ行かなかった、
とだけ理由抜きで残してもらいました。

来週も行かなかったら同じように残してほしい、
と頼みました。

二回並べば、私にも見えるはずなので。

午後の個人メドレーは、
変えるところをバタフライの入りだけにしました。

今日だけです。

明日から戻します。

Reading Notes 読み解き この日までの日記から

自分で解剖しなくていい

この日の日記より

海霧の朝、千鶴も真琴も外ばかり見ていて、それを凜に突かれた。真琴は千鶴の話へ移し、ついでに凜の鞄のことを持ち出した。自分のことを言わずに済ませるために使った。朝食のあと謝りに行ったら、そこまで自分で解剖しなくていいと言われた。

謝るときだけは早い

この日の日記より

謝るときだけは早いのに決めるのは遅い、とも言われた。謝るのは正解が決まっているから早い。決めるほうは正解が無いので遅くなる。そう答えてから、それも言い訳だと気づいた。

理由抜きで残して

この日の日記より

十時の汽笛のとき、真琴は教室に残った。父への手紙を出すか決めていないので、桟橋に行くと決めてしまいそうだった。葵に、八月十二日は桟橋へ行かなかった、とだけ理由抜きで残してもらった。来週も同じなら同じように残してほしいと頼んだ。

八月十二日 来週 二回並べば見える

真琴が父に何を書いた手紙なのかは、この日の日記には書かれていない。
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