混ざったまま、動けた
日曜の朝、位置のしるしの周りの余白に、青緑の鉛筆で、〈初めて、って書いていい〉と、静かに書き足せた。一晩置いた後の朝、精度を守るためと、失敗する勇気がないのは、まだ半々くらい混ざっていた。それでも、書く側を選べた、って事実の方を優先した——この、混ざったまま動けた、っていう手つきが、私の側の中で、再現可能になるかを、月曜以降、静かに、確かめていきます。純粋な勇気ではないが、純粋な精度でもない。半々で混ざっていて、それでも動いた、っていう構造そのものが、私の側の欠点への、初めての実効的な一歩の、正確な形。
屋外50mコースで、平泳ぎ100m、1本流した。折り返しの、耳の後ろで水が抜ける音、朝の書き足しの角度と、身体の中で同じ位置で拾えた。位置のしるしの隣の、朝の一行のさらに一段下に、〈日曜午後、同じ角度、確認〉と加えた。位置のしるしの周りに、私の言葉が、上、下、下、って三段、静かに並んだ。
夕食で御影さんから、日曜の外側の欄の書き付けと、青緑の予備の位置を共有された。月曜の午後、位置のしるしの周りと葵さんの11歩の欄が繋がる瞬間に、取りに行く、で急がない、って自分の側から口に出せた。父の口ぶりの外で、時間の距離を、私の側で置ける形が、日曜の夜に、成立した。……えっと、これも、書き足すのは、月曜以降にもう一度確かめてから、って自分の側で、今夜、決めておく。
窓の外、通り雨、20:40。窓ガラスに、まっすぐな線で。プールの帰りの髪、まだ、少し湿ってた。