三行目
鉛筆。
机の上の、競技以外の「好き」の表の横に、ずっと転がってるやつ。
きょうは、疲労抜きの日。
外周路を3周、ゆっくり。
昼すぎに通り雨が来て、
浜のほうが、白くかすんで見えなくなった。
すぐ晴れたけど、浜のほうだけ、しばらくぼんやりしてた。
授業のあとに、砂場の前を通った。
きのうの跡は、雨でならされて、もうなかった。
夜、表をひろげた。
一行目、「食べる」。
二行目、「わける」。
三行目を書こうと思って、鉛筆を持った。
でも、発表会の紙のことを思い出しちゃった。
三分から五分。
「食べる」を三分、みんなの前で?
それって、ふつうに夜ごはん食べてるのと同じだよね。
「わける」を三分?
何をわけるんだろう。
鉛筆を持ったまま、止まっちゃった。
三行目は、まだ空いてる。
夜ごはんは、肉じゃが。
じゃがいもがほくほくで、三分あったら、三個は食べられる。