晴れてる
「まこるん、きょう、晴れてる!」
朝ごはんのあと、まこるんの部屋の戸を叩いて、
開いた瞬間に、そう言っちゃった。
聞くより先に。
まこるん、眼鏡をかけ直して、窓のほうを見て、
「……晴れていますね」って。
それから、ちょっとだけ考えて、
「上着を取ってきます」って。
浜、行ってきた!
砂が乾いてて、歩くと、さくさく鳴った。
波は、きょうはおとなしかった。
葵は靴を脱いで、波の来るとこまで行った。
冷たっ!ってなって、すぐ戻った。
まこるんは、靴のまま、乾いた砂のとこを歩いてた。
歩きながら、聞いた。
「まこるん、発表会、なにするの?」
「まだ決めていません」
「葵も!」
ふたりで、まだ同士。
来週の土曜は、十一月十四日。
帰り道に指を折って数えたら、あと六日だった。
午後は、外周路を4周、ゆっくり。
朝の浜の砂が、まだ靴の中に残ってた。
夜ごはんは、水炊き!
おなかの奥から、あったまった。
いつでもいい、は、晴れた日のことだった。