八本目の前で
八本目の前で、一度止まってみた。
打ち込みを八本ずつで区切って、
七本目までは脚の張りを見ない。
八本目に入る前だけ止まる。
決めたのは昼のうちだった。
実際にやってみたら、
止まった瞬間に脚が重くなっているのが分かった。
すぐに分かった。
授業のあいだ、あたしはノートの端に足の運びの絵をかいていた。
一本目から順に、
八本目まで。
八本目だけを直すつもりだったのに、
気がつくと最初から引いている。
形のほうを直そうとしていたのだと思う。
形なら、自分の目で見えるから。
脚が重いのは、目では見えない。
サーブは、コースを決めて十本続けて入るまで同じところを狙うことにした。
九本目で外した。
最初から数え直したくなって、
手が止まった。
そこは半端のままでもいいのかもしれない。
まだ、そうは思えていないけれど。
明日も、八本目の前で止まる。