受けとる、って動きの一歩目
廊下で凜ちゃんに、食器、二人ぶん、あたしも持って行く、って先に言ってもらった昨日の続きの後、今朝、真琴ちゃんが、手伝いますって口に出さない側で、あてぃしの後片付けの順の隣で、湯呑みを自分で運んで伏せてくれた。……あてぃしの側から、はっきり、ありがとぉ、って口に出せたのは、廊下、午後の始まりの位置、ですぅ。真琴ちゃん、こちらこそ、って返してくれた。この、こちらこそ、って言葉、あてぃしの側で、朝ごはんの後の梅昆布茶の指ひとつぶん下、の温度と、身体の中で、隣に置ける、ですぅ。
夕食、日曜のあっさり側、白身の焼き物、皮の焼き加減、葵ちゃんが、ちょうどよく香ばしい、って身体の側の言葉で受け取ってくれた。凜ちゃんが、少量の皿の中で、味の位置はっきりしてる、って、実務側の言葉で認めてくれた。二人の受け方の軸が違うのに、あてぃしの手つきの精度に、両方から下支えが届いた。……居場所、って言葉は、まだ、強すぎる、ですぅ。ただ、5人の並びの中で、あてぃしの側の芯(味の濃度の判断)が、日曜まで、崩れずに、続いた、って言い方までは、置いていい、ですぅ。
ラウンジで、葵ちゃんが、月曜の朝、脱衣所の窓辺の石を厨房の棚に置きに来る、って予告を、5人の輪に投げた。棚の一番下の壺の隣の空き、あてぃし、朝、青菜刻む前に、もう一度、布巾で、拭き清めておく、ですぅ。青菜の刻み音の隣に、石と貝殻が並ぶ朝——たぶん、あてぃし、ちょっと、楽しみ、ですぅ。
寝る前、右肩を、ゆっくり回した。日曜の朝の残り、指の腹半分ぶん、ふつうの位置に戻ってた。