空の行
葵の頁の八月十四日を開いて、
ラウンジで待っていました。
昼に一度、断っています。
ハードルの一台目までで一歩目が揃わなかった、
というのを今日のぶんとして持ってこられたので、
それはやったことです、
私の欄は起きなかったことだけを入れる欄です、
と言いました。
言ったところまでは正しかったと思います。
そのあとで、夜にもう一度来てください、
と足しました。
……足したのは、
空の行を見ていたくなかったからです。
断った理由と、時間をあげた理由が、
別のところから来ています。
午後は泳ぎませんでした。
後半は休むと、朝のうちに帳面へ線を引いてきたからです。
プールサイドに座って、
一分ごとに脈を取りました。
三十分が長かったです。
泳いだ日より疲れた気がします。
それは、どの列にも入りません。
今日は入らないものが二つ増えました。
もう一つは、屋外の水面に雨が落ちて一面が波立っていたことです。
あそこでは、自分の一本前の波かどうかも分かりません。
夜はお盆の膳でした。
汁物と主菜を先にする順を、
今日はやめました。
煮しめから箸をつけました。
味が違ったということはありません。
違ったのは、変えたと自分で分かっていることのほうです。
葵の行は、まだ空いています。