白い一頁目
机の上に、真新しいノートが一冊。
夏の初めに買ったまま、
出番のなかった一冊です。
私は水泳をやっています。
種目は個人メドレー。
きょうは屋外の50mプールで、
22本泳ぎました。
夏休みの水は少しぬるくて、
でも、22本目がいちばん
きれいに泳げた気がします。
夜、そのノートを開きました。
九月になれば、大会が始まります。
いままで私の練習は、
父が書いたメニューの上を
泳いできました。
九月のぶんは、
自分で組んでみようと思って、
このノートを出してきたんです。
……と決めたのに、
今夜書けたのは日付だけ。
一頁目は、まだ白いままです。
白いページって、
どうしてこんなに広いんでしょうね。
あしたは、最初の一行を考えます。