最初の数字
快晴の屋外プールは、
水面の光がコースロープと
並んで走っていました。
月次測定の日でした。
泳ぎ終わって、
記録の紙を受け取って、
数字の面を見る前に、
プールサイドで一度、止まりました。
ゆうべの問いの続きです。
数字がよくなかったら、
父のメニューに戻るのか。
紙をめくる前に、
決めることにしました。
戻らない。
理由は、そんなに
立派なものじゃありません。
いい数字なら続けて、
悪い数字ならやめるような計画は、
最初から計画と呼べない気がした。
それだけです。
それから、紙をめくりました。
200mの個人メドレーは、2分20秒41。
速いのか、遅いのか。
ここには書きません。
これは誰かと比べるための数字じゃなく、
私が自分で組んだ一週目に出た、
最初の数字だから。
ノートの新しい頁に定規で枠を引いて、
そのまんなかに書き入れました。
隣の欄は、空けてあります。
来月の数字がそこに並ぶ日まで、
この2分20秒41が私の基準です。