和食にしよ
朝、葵ちゃんが朝ごはん控えめにするって言ってきた。
お腹重い、って。
あの子から食欲の話を聞いたのは初めてかもしれない。
追わないで、和食にしよ、お味噌汁多めで、
と提案だけ返した。
あたしはあの子に、指図でも心配でもない声で話したかったんだと思う。
うまくいったかは分からない。
ただ、葵ちゃんは頷いてくれた。☺️
お昼、輪の中で葵ちゃんが桟橋の話を振った。
あたしは黙って和食を並べた。
凜ちゃんを桟橋に誘うのは、どう?
で止めた。
断る余白を残したかった。
凜ちゃんは、リンクの時間を削られたくないだけ、
と理由を返してくれた。
押し付けない誘い方は、断る側も楽なんだと知った。
ルナちゃんに、いってらっしゃい、
が声を震わせず言えた。
あの子はこわい人じゅなくて、
大きい人、ってだけかもしれない。
まだ怖い時もあるけど、少しずつ。
実家からのお漬物、届いてた。
祖母の白菜。
夕食の後にひと口だけ食べた。
塩気の当たり方が、家の台所と少し違う。
海風のせいかな。🌊