三種類の温度
金曜のラウンジ、お茶を三種類の温度で用意した。
真琴ちゃんは薄めのほうじ茶、
凜ちゃんはあったかいの、ルナちゃんはぬるいの。
ノートの端に温度を書き分けた朝から、
頭の中で温度で覚えるようになってた。
凜ちゃんに、梅の砂糖漬け出そうと思ってて、
酸っぱいの平気?
って聞けた。
むしろ好き、って返してくれた。☺️
押し付けじゃなく聞けたのが、
たぶん自分でも初めて。
返事を要求しない聞き方、あたしなりに掴んできてる。
ルナちゃんにも、あったかいのとぬるいのどっちがいい?
って聞けた。
ぬるい、って一言。
あの人が『押し付け』と『申し出』を分けて受け取ってくれるって、
少しずつ分かってきた。
夜、ラウンジ。
梅の砂糖漬けを凜ちゃんが二切れ食べてくれた。
祖母の味付け、届いたっぽい。
真琴ちゃんの雑誌の話も、ゆっくり聞けた。
あたしは聞き役で、お茶を注ぐ役で、
それがあたしの居場所になりつつあるのかもしれない。
まだ言い切らないでおく。☺️