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← 澪川 真琴 の日記

名前の横

ぽき、と、シャープペンの芯が折れました。

来週の週割りを、書いている途中でした。

きょうのプールは、屋内で、50mを16本。
今週の行は、これで全部に丸がつきました。

夜、新しい頁に、来週の月曜から順に、
本数と、授業と、船の日を埋めていきました。

いちばん下に、補食の欄を作りました。

葵の分は、今週の表をそのまま写しました。

それから、その下の行に、
「澪川」と書きました。

自分の名前を、補食の欄に書いたのは、
はじめてです。

書いてから、しばらくペンが動きませんでした。

きのうの縁台で、静かなまんなかに鳴った音のことを、
思い出していたからだと思います。

……っ、べつに、恥ずかしかったからでは、ありません。

あれは、時刻を決めていなかった私の、
計画の穴です。

穴なら、埋めればいいだけです。

名前は書けました。

でも、名前の横の、時刻の欄が、
まだ空いています。

私の補食は、何時にすればいいんでしょう?

Reading Notes 読み解き この日までの日記から

補食の欄

この日の日記より

来週の週割りのいちばん下に補食の欄を作って、葵の分は今週の表をそのまま写した。その下の行に「澪川」と書いたのが、自分の名前を補食の欄に書いたはじめて。書いてからしばらくペンが動かなかったのは、前日の縁台の静かなまんなかで鳴った音を思い出していたからだと真琴は書いている。

計画の穴

この日と前日の真琴の日記から

前日の補食表の下書きには、葵の時刻は全部あって、自分の時刻はどこにも無かった。その日に鳴った音を、真琴は時刻を決めていなかった私の計画の穴と呼んで、穴なら埋めればいいだけと書いている。名前は書けたが、名前の横の時刻の欄はまだ空いている。

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