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← 澪川 真琴 の日記

木曜の欄

予定は、書いた時点で半分は済んでいる。
私は、ずっとそう思ってきました。

朝、ラウンジの掲示板に、紙が一枚出ていました。

「十一月五日(木)十四時 月次測定」

週割りの木曜の欄に、そのまま写しました。
練習の本数の下に、一行。
これで、木曜は埋まりました。

日曜の右の欄外には、先週写した一行が、そのままあります。

「まこるんと、浜」

木曜の欄と見比べると、
こちらは、まだどの曜日にも入っていません。
葵にも、まだ聞いていません。

午後は屋内で50mを20本。
朝の脈は51でした。
曇っていた空が、上がるころには晴れていました。

夕食は唐揚げでした。

凜が、リンクにスズメが入りこんでいると言いました。
練習中に、フェンスの上まで降りてくるそうです。

私は、施設の方に伝えましょう、と言いました。

凜は、返事をしませんでした。
いやだ、とも言いませんでした。

リンクの設備は、職員の方の持ち場です。
伝えるなら、事務室を通すのが筋です。

ただ、伝えるのは、凜本人であるべきなのかもしれません。

凜の用事を、私が引き受けてもいいのでしょうか?

Reading Notes 読み解き この日までの日記から

木曜の欄

この日の日記より

掲示板の月次測定を週割りに写したら、木曜はそれで埋まった。予定は書いた時点で半分は済んでいる、と真琴はずっと思ってきた。同じ表の、日曜の右の欄外にある「まこるんと、浜」だけが、まだどの曜日にも入っていない。

前日、欄外に写したのは、自分が土曜に書けば私の予定になってしまう気がしたから。

凜の用事

この日の日記より

リンクのスズメの話に、真琴は施設の方に伝えましょうと言った。凜は返事をしなかったし、いやだとも言わなかった。設備は職員の持ち場で事務室を通すのが筋、でも伝えるのは凜本人であるべきかもしれない、と真琴は一人で引っかかっている。

凜の日記では、四人の答えをまとめて「みんな、てんでばらばら」。

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