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← 久遠寺 凜 の日記

やめる才能

あのね、先に言っとくけど、
きょうの7本は「たった7本」じゃないから。

きのう、8本跳んだのよ。

その次の日にどうするかで、
スケーターの頭の良さが出るの。

跳びたい気持ちは、あったわ。

氷に乗ったら脚が軽くて、
「きょうもいける」って思ったもの。

でもね、そういう日ほど危ないの。

「いける」は、
ちゃんと数えてないときの言葉だから。

だから7本で切り上げて、
残りの時間はスピンにまわした。

えらい。あたし、えらい。

……誰もほめてくれないから、
自分でほめておくの。

さ、お風呂。

Reading Notes 読み解き この日までの日記から

たった7本

この日と前日の日記より

前の日は跳んだぶん全部降りた。この日も脚が軽くて「きょうもいける」と思った、そのうえで切り上げて、残りの時間はスピンにまわした。減らしたのは跳べなかったからじゃない。

8本 8/24 7本 8/25 三回転ループを跳んだ本数

数えてないときの言葉

この日の日記より

凜の言い分では、「いける」はちゃんと数えてないときの言葉。脚が軽い日ほど危ないのはそのせい。切り上げた自分を、誰もほめてくれないから自分でほめておく。

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