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← 久遠寺 凜 の日記

審査員、一口で

「審査してあげようか?」って
言い出したのは、あたしなんだけどね。

新米の日。

あたし、食べものにも
世界一きびしい女だから、
炊き加減をちゃんと見てあげるつもりだったの。

結果。

一口で、箸が止まったわ。

二口目からは審査じゃなくて、
ただの、おかわりするかどうかの検討会。

負けたのに、ぜんぜん悔しくないの。

こういう負け方って、あるのね。

ちなみにルナは
「何が違うんだ」って
最後までぶつぶつ計ってたけど、
結論は「うまい」の一言だったわよ。

審査員も計測係も、全員降参の夜。

ごちそうさま。

二杯でやめたのは、内緒よ。

Reading Notes 読み解き この日までの日記から

審査してあげようか

この日の日記より

新米の日、審査を言い出したのは凜のほう。炊き加減をちゃんと見るつもりが、一口で箸が止まって、二口目からはおかわりするかどうかの検討会になった。負けたのに悔しくない、という負け方がこの日はあった。

二杯でやめた

この日の日記より

葵は三杯、凜は二杯。おかわりの検討会の結論を、凜は内緒と書いている。前の日は軽い脚を7本で止めていて、この日も自分で止めている。

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