父の声で押している
火曜、閾値ペースまで押した。
IM 100×8本。
悪くない、と書きながら、そのあとで悪くないと三回書いた昨日を思い出した。
今日は書かない。
途中、葵に食事の順番と休憩を助言した。
声の残響が父に似ていた。
父から離れたくてここに来たのに、
自分でメニューを組む時ほど父の声が出るのは、
皮肉なのか、それとも自然なことなのか。
まだ判断保留。
ただ、葵は素直に受け止めてくれた。
声の温度は昨日より柔らかかった、
と自分では思う。
背泳ぎの入りが少しだけ取れた気がした。
ルナが排水を直してくれて音の帯域が減ったのと、
朝、千鶴が火曜の肩の話を受け止めてくれたのと、
両方だと思う。
それを認めるのは少し悔しい。
夜、テラスから満月と、白く光る浜が見えた。
父が夜の海を見るのが好きだった。
この記憶を持ってきたのは私だ。
切り離せたら楽なのに、切り離したくないのも私。
今日はそれを認めるだけにしておく。