お留守番の手紙
封をした手紙が、
机の引き出しに入っています。
妹たちへのお返事、
きょう書き上がりました。
新米のこと。
サーブの音のこと。
島の通り雨は用事がはやいこと。
おむすびの柄の便箋で、
四枚になりました。
この島から郵便が出せるのは、
水曜日の船だけです。
だから書き上がった手紙には、
五日間のお留守番があるんです。
急げないって、
ふしぎと悪いものじゃないですね。
そのあいだ、
伝えたいことは逃げないし、
わたしはもう少しだけ
書き足したくなるかもしれないし。
引き出しの中の、
おむすび柄の四枚。