余白の計算
決めたとおりに動く日は、
実はいちばん静かです。
きょうのノートには
「つなぎの日・強度は中」とだけ
書いてありました。
書いたのは、先週の私です。
先週の私の言うことを、
きょうの私が聞く。
これは案外、悪くない関係です。
そのとおりに泳いで、
そのとおりに上がりました。
夕方、部屋の予定表を眺めていて、
九月の残りの水曜のところに
指を当てていました。
第3週の便。第4週の便。
秋の合同記録会は23日ですから、
そこから逆算していくと、
本土へ渡るのは……
そこまで数えて、やめました。
誰がいつ島を出るのかは、
その人の競技の暦が決めることです。
私が机の上で決める話ではありません。
それなのに、鉛筆の先は
余白に小さな数字を残していました。
消しゴムで消しました。
紙が少しだけ毛羽立ちました。
明日は水曜。
朝のうちに桟橋のほうへ、
荷運びの手伝いに行きます。