十九本目
十八本のはずでした。
ノートには18と書いてあります。
これを書いたのは先週の私です。
きょうは、そのとおりに
十八本を終えました。
上がろうとして壁に手をかけた瞬間に、
もう一本いけると思いました。
思ってしまった、というほうが
正しいのかもしれません。
十九本目を泳ぎました。
タイムは十八本目より速かったです。
そこはあまり重要ではありません。
問題は、
予定に無い一本を泳いだことです。
部屋に戻ってから、
しばらくペンを持って考えました。
書き足すか。
無かったことにするか。
18を19に直すか。
18の横に、小さく+1と書きました。
もとの数字は直しません。
計画は十八本だったからです。
でも足した一本も残します。
泳いだのは事実だからです。
来週の私がこの印を見て
どう思うかは分かりません。
守れていないと受け取るかもしれないし、
そのぶん進んだと受け取るかもしれません。
どちらでもいいことにしました。
夜はロールキャベツでした。
マカロニサラダを二回取りに行ったことは、
ノートには書いていません。