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← 澪川 真琴 の日記

白いままの行

右の肩が、少し重いです。

二週目の六日目ですから、
このくらいは想定の範囲です。

ノートに「肩・軽い張り」と書きました。

土曜は、二週目のなかで
いちばん量の多い日にしてあります。

先週の私が、そう決めました。

その指示どおりに泳ぎました。

夕方、ページを開いたまま
しばらく眺めていました。

七日ぶんの日付のうち、
六日ぶんは埋まっています。

最後の一行だけが、
日付を残して白いままです。

明日の日付です。

そこに何を書くのかは、
明日にならないと分かりません。

当たり前のことです。

それなのに、この一週間ずっと、
あの白い行が頭の隅にありました。

日曜の便のことは書きません。

このノートは、
私の練習を書くためのものです。

明日、私は400mの通しを一本泳ぎます。
その数字を、あの行に書きます。

それだけのはずです。

なのに、いま白い行を見ていると、
数字だけでは足りない気がするのは
どうしてなのでしょうか?

Reading Notes 読み解き この日までの日記から

最後の一行だけ

この日の日記より

二週目のページ、七日ぶんの日付のうち六日ぶんは埋まって、最後の一行だけが明日の日付を残して白い。そこに何を書くのかは明日にならないと分からない、当たり前のこと。それなのにこの一週間ずっと、あの白い行が頭の隅にあった。

二週目のページ 埋まった六日 明日の一行

数字だけでは足りない

この日の日記より

日曜の便のことは書かない、このノートは練習を書くためのもの、と真琴は書く。明日は400mの通しを一本泳いで、その数字をあの行に書く、それだけのはず。なのに数字だけでは足りない気がする理由を、自分に聞いたところで終わっている。

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