行き先が変わる
38という数字を、
きのうから引きずっています。
昨日の五十五本のうち、
狙いどおりに入ったぶんです。
きょうは体を戻す日にして、
軽く動いてから掲示板を見に行きました。
そこで、気づきました。
記録会は、島の中です。
本土でやるものだと、
勝手に思いこんでいました。
同じ日に五人で測って、
結果を掲示板に貼るだけの日です。
つまり、外から人は来ません。
弟や妹たちは、
来られない、のではなくて、
来る場所がそもそもありません。
昨日出した手紙の三行目に、
わたしは何を書いたか。
——いつか、見に来てください。
三行目は、そう書きました。
四日迷って、書きました。
その「いつか」が、
来週の水曜ではないと
きょう分かっただけのことです。
分かっただけなのに、
掲示の前で少し立っていました。
見に来てもらうために打つのだと、
ずっと思っていたのですけれど。
来週は、誰も見に来ません。
それでも打つ一本は、
だれのための一本なんでしょう。
……いま、答えは出ていません。
夜のグラタンは熱くて、
最初の一口で舌を焼きました。
キャベツのスープで冷まして、
それからゆっくり食べました。
考えごとの日は、
食べるのがおそくなります。
だれのための一本か、は——