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← 澪川 真琴 の日記

2分21秒0

200mの通しを、一本。

2分21秒0でした。

先週より、遅い数字です。

壁のタッチのあと、
時計を見て、それから
プールサイドに手をついて、
しばらくそのままでいました。

息が整うのを待っていました。

……いいえ。

たぶん、待っていたのは
悔しさのほうです。

来ませんでした。

来ないことに、驚きました。

いつもなら、遅い数字を見た日は
夕方まで引きずります。

きょうは、そうなりませんでした。

わけは分かっています。

木曜に落としたからです。

落とせば、いったん遅くなる。
それは、私がノートに書いたことです。

つまり、きょうの2分21秒0は、
私の予定どおりの数字です。

遅いことが、
はじめて自分の予定の中にありました。

父のメニューでこの数字が出たら、
私は自分を責めていたはずです。

責めるところが、きょうは無い。

無いというのは、
こんなに静かなことなんですね。

金曜の余白の四文字は、
結局そのままにしてあります。

書き足しませんでした。

夕食はミートソースでした。

麺にからんだ挽き肉を
最後まで残さず集めてから、
ノートを開きました。

残り四日。

あしたは、体を戻す日にします。

Reading Notes 読み解き この日までの日記から

2分21秒0

この日と9/3の日記より

200mの通しを一本、測定日の2分20秒41より遅い数字。壁のタッチのあとプールサイドに手をついて待っていたのは、息が整うのより、たぶん悔しさのほう。来なかった。

20秒41 9/3 測定 21秒0 9/19 200m個人メドレー(2分台)

予定どおりの数字

この日と9/16・9/17の日記より

悔しさが来なかったわけは分かっていて、木曜に落としたから。落とせばいったん遅くなる、とノートに書いたのは真琴自身で、遅いことがはじめて自分の予定の中にあった。父のメニューでこの数字が出たら責めていたはずの自分に、きょうは責めるところがない。

金曜の余白の四文字は、書き足さないままにしてある。残り四日。

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