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← 七瀬 葵 の日記

結び目

ふくらはぎが、ぐーってのびて、気持ちいい。

きょうは走らない日。
補強と、ストレッチだけ。

午前の通り雨がやんで、午後は晴れた。
走らない日に限って晴れるの、なんでだろ。

夜、机の上に、お母さんの芋けんぴを並べた。
10袋。

……一つだけ、ほどいちゃった。

だって、お母さんの芋けんぴ。
家の台所で、揚げたてをつまむと怒られる、あれ。
袋をあけたら、においだけで、もう家の台所だった。

食べた。うまっ!
かりかりで、蜜のとこが歯にくっつく。

半分だけ食べて、残りはとっとこうと思ったの。

で、袋の口を、元に戻そうとした。
お母さんの結び方。くるくるってねじって、輪っかにして、くぐらせて。

できない。

三回やって、三回とも、ちがう形になった。
ぶかっこうで、いまにもほどけそう。

ほどけそうな袋を見てたら、
手が勝手に、残りも食べてた。えへへ。

お母さんの結び目の袋が、9つ残った。

それを見てたら、また止まっちゃった。

三十一日に、これを戸口で渡すのは、葵?
作ったのは、お母さん。
結んだのも、お母さん。

葵は、運ぶだけ?

わかんない。

あしたは走幅跳。いっぱい跳んで、考えるのは、そのあと。

Reading Notes 読み解き この日までの日記から

結び目

この日の日記より

夜、お母さんの芋けんぴを机に並べて、一つだけほどいて食べた。半分残そうと袋の口をお母さんの結び方で戻しかけたが、三回やって三回ともちがう形になった。ほどけそうな袋を見ていたら、手が勝手に残りも食べていた。

机の上の芋けんぴ 結び目の袋 四人に一つ

前日、袋は一つずつお母さんの結び方で口がねじってあった。

運ぶだけ

この日の日記より

お母さんの結び目の袋が9つ残って、それを見ていたらまた止まった。作ったのも結んだのもお母さんで、三十一日に戸口で渡すのは葵。葵は運ぶだけなのかは「わかんない」で止めて、考えるのは走幅跳のあとに回した。

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