四人の週割り
きゅっ、と、定規の縁をペン先がすべる音。
夜、机で、白い紙に線を引いていました。
四枚。
ゆうべ、引き出しから出して並べておいた紙です。
縦に七本。月曜から日曜まで。
横に、朝と、授業と、練習と、夜の段。
いつも自分の週割りを作るのと、同じ線です。
引き慣れているので、迷いません。
一枚目を引き終えて、二枚目、三枚目、四枚目。
それから、いちばん上の欄に、名前を書きました。
葵。千鶴。凜。ルナ。
一枚に一人ずつ。
中は、何も書いていません。
空けておきます。
自分のものではない週の欄を引くのは、初めてでした。
私の週割りなら、どの欄に何を書くか、全部わかります。
この四枚は、何が入るのか、私には一つもわかりません。
わからないまま引いた線が、
いつもより、少しまっすぐに見えます。
昼間は、屋内で50mを20本。
午前の通り雨は昼前に上がって、
最後の数本は、天窓から日が差して、底のラインがくっきり見えました。
夕食はハヤシライスでした。
葵が、ポテトサラダを二回取りに行っていました。
四枚を、引き出しにしまいました。
仮装のことは、まだ何も考えていません。
この四枚に、何かが書きこまれる日は、来るのでしょうか?