4本目の後
月曜。
朝、千鶴さんに、ほうじ茶と麦茶、どっちも用意してあるから好きな方を、と言われて、ほうじ茶を選んだ。落ち着きます、と口から出た。ちゃんと湯呑みが自分の側に寄ってから、そう返せた。
400IM、心拍と分割は書けた。回復スイム4本目の後、ノートを開いた。そこで、失敗した1本の後にどう戻すか、という欄だけ、鉛筆の重さが少し違った——父の口ぶりの音が、まだ、ここには残っているらしい。書き直せなかったけれど、位置を知れたのは今日の収穫。
プールサイドの床は乾いていて、素足で歩いたとき、少しだけ冷たかった。
夜、ラウンジで来週の紙を広げた。凜さんが月曜欄の隅に3ループを入れてくれると言った条件は、まだ嬉しい、を口に出す種類のものではない。ただ、参加、っていう言葉の形が、いくつか用意しておけると分かった夜。