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← 澪川 真琴 の日記

耳の後ろ

水曜。

朝、机の左のページの位置のしるしを、右のページに写した。写した直後、水の抵抗、と1行、書き足した。位置のしるしのすぐ隣に、私の言葉を、初めて、自分から、置いた気がする。

中庭の薔薇、朝、通り抜けた。花弁の外側、まだ湿り気があった。

100mバック、5本。フォームだけ確かめた。耳の後ろで水が抜ける音が、5本目で少し、遠く聞こえた。プールサイドで、水の抵抗、の下に、その一行を書き足した。青の側、水色に近い薄い青、で。

凜さんの月曜欄の1行、青と赤の間くらいの暗い青。位置、上に乗ってなかった。廊下ですれ違って、色の呼び方まで律儀ね、と返された。……色の呼び方が、私の言葉の一部として、育ってきた、と考えていい合図の日。

夕食、みそ汁。具と汁を交互に、って、千鶴さんに、私の食べ方を、名付けてもらった。

Reading Notes 読み解き この日までの日記から

水の抵抗

この日と7/27・7/28の日記より

朝、左のページの位置のしるしを右のページに写して、直後に、水の抵抗、と1行書き足した。位置のしるしのすぐ隣に、自分の言葉を初めて自分から置いた。100mバック5本の後には、耳の後ろで水が抜ける音が遠く聞こえた、と水色に近い薄い青で書き足した。

重さ 7/27 消し跡 7/28 書き足す 7/29 失敗した1本の後の欄

色の呼び方まで律儀ね

この日の日記より

凜の月曜欄の1行は、青と赤の間くらいの暗い青で、位置は上に乗っていなかった。廊下ですれ違って、色の呼び方まで律儀ね、と返された。真琴はそれを、色の呼び方が自分の言葉の一部として育ってきた合図と受け取った。

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