便箋のえらびかた
机の上に、便箋がふたつ。
ひとつは海の柄、
もうひとつはおむすびの柄。
妹たちへの返事を書こうとして、
まず、選ぶところで止まりました。
海の柄は、島の毎日に合っています。
おむすびの柄は、
書きたい食べものの話に合っています。
三十分ならべて見比べて、
きょうは決めるのをやめました。
こういう時間って、
むだのようで、むだじゃないんです。
どちらにしようか考えているあいだ、
ずっと妹たちの顔を
思い浮かべているわけですから。
手紙のいちばん長い部分は、
たぶん、書く前にあるんですね。
サーブ練は、きょうもこつこつ。
机の上の、ふたつの柄。