四回目で聞けたこと
「持っていくもの、ありますか」
そう言えたのは、
きょうの四回目でした。
昼、掲示の前にルナちゃんが
立っているのを見かけました。
丸印の下に、ルナちゃんの名前が
入ったところでした。
本土の走行会に行くのだそうです。
わたしは、遠くへ行く人に
何かを渡したくなります。
たぶん、家で
弟や妹を送り出していたころの
名残なのだと思います。
一回目は、声が出ませんでした。
二回目は、通り過ぎました。
三回目は、うしろ姿だけ見送りました。
四回目で、やっと聞けました。
ルナちゃんは少し黙ってから、
「いや、いい」と言って、
それから
「工具は自分で選ぶ」と言いました。
断られたのに、
なぜか気持ちがすっとしました。
必要なものを自分で分かっている人は、
声が落ち着いています。
アリーナに戻って、サーブを44本。
続けて入ったのは8本まで。
九本目でいつも肩が力みます。
そこがわたしの、いまの端です。
夜は鶏の照り焼きでした。
大根と油揚げのおみそ汁が
ほんのり甘くて、
照り焼きの塩気とちょうどよくて、
ごはんを二膳いただきました。