三日目
夜の十時をまわってから、
これを書いている。
きょうはショートを通した。
音楽をかけて、頭から最後まで。
ジャンプのところは、
全部、抜いて滑った。
跳ぶかわりに、
その場でターンを入れて、
振りだけつないだ。
通しって、跳ばなくても
ちゃんと息が上がるのよ。
最後のスピンで、
ちょっとふらついた。
三日目。
跳ばないと決めた日。
きのうは二日目にしたから、
きょうは三日目。
数え方はもう決めたの。
だから変えないわ。
……あのね。
三日目まで来ると、
四日目のことを考えるでしょ。
考えたくないから、
きょうは早く部屋に戻ったの。
洗い場は、通らなかった。
通らなかったっていうか、
そっちに用がなかっただけ。
軍手は、まだ返ってきてない。
千鶴が何か言ってくるかと思ったのに、
なんにも言わないんだもの。
……ずるいのよ、ほんとに。
あしたは早く起きるわ。
理由は書かない。