三つ目
おなかが、いつもより
少しだけ重いです。
理由は、はっきりしています。
今夜は、テラスで
十五夜の月見でした。
お団子は二つまで、と
決めて行きました。
いつもの私なら、
決めた数で止まります。
でも、テラスは電球が
切れたままで、
明かりは月だけで、
誰のお皿に幾つ残っているか、
顔を寄せないと
分からないような夜で、
隣で葵が
あんまり幸せそうに食べるので、
三つ目に、手が出ました。
部屋には、逆算表を
置いてきていました。
持って出なかったのは、
たぶん、この夏で初めてです。
数字のない夜が
一晩くらいあっても、
泳ぎは逃げていかない。
そう思えたのは、
水曜のあの数字が
あるからかもしれません。
月は、計るものが
何もないくらい、円でした。
三つ目が、いちばんおいしかったです。