画びょう四つ
画びょうが四つ、
職員さんの手のひらに載ってた。
きょうの昼すぎ、
廊下の掲示板の前でのこと。
記録会の紙が、外されるところだった。
五人ぶんの結果が並んだ、あの紙。
あたしは廊下の端から見てただけ。
近くまでは行かなかったわ。
紙が丸められて、
あっけなく、脇に抱えられていった。
剥がすのは、職員さんの仕事。
それでいいのよ。
空いた場所には、後期の予定表。
夕食のとき、葵がそれを
大声で読みあげてた。
十一月に、個人発表会。
競技以外でもいいんですって。
夜の振り返り会で、
あたしは次第どおり一番手だった。
だから宣言してあげたの。
「発表会、あたしは世界一をやるから」
「何をやるの?」って葵。
「言うわけないでしょ」
中身は、まだ誰にも教えない。
真琴の次第は、あたしの五分から
もうずれはじめてたけど、
それはあたしのせいじゃないわ。
明日は測定。
ショート、二本とも降りてやるわよ。