手のひらの大きさ
ひとつかみ、って、
どのくらいのことなんでしょう。
きょうは、午前の授業のあと、
アリーナで打ち込みを四十五本。
手のひらで打つたびに、
ぱん、と丸いかたちが残ります。
夕食は、オムライスでした。
きょうのテーブルには、
あの白いのが見当たりませんでした。
タイマーがないと、
「ひゃ」も出ませんでした。
夜、お布団の上で、
手のひらを丸めて、ひらいて、
また丸めてみました。
お鍋の前に立つと、
わたしはいつも、はかりを使いません。
ひとつかみ入れて、
お鍋のなかを見て、
もうすこし、と思ったら、もうすこし。
それで、ちゃんと、いつもの味になります。
でも、「ひとつかみ」と便箋に書いても、
妹の手は、わたしの手より小さいんです。
何度丸めても、
わたしの手のひとつかみは、
わたしの手のひとつかみのまま。
便箋は、きのうのまま、机の上。
分量の欄は、まだ白くて――