違うんだから
ふくらはぎが、まだじんじんしてる。
放課後、ショートを通しで1本。
曲が終わるまで、一回も止まらなかった。
当然でしょ。
夜のラウンジに、ルナがいた。
ソファの端で、いつもの無表情。
計時器が壊れたって話は、葵から聞いてた。
だから、あんたも数えないの、って聞いてみたの。
そしたらルナ、ちょっと黙ってから、
「数えられないだけだ」だって。
ふうん、って言って、部屋に戻った。
戻ってから、腹が立ってきた。
数えない、と、数えられない、は違う。
ぜんぜん違う。
あたしは、数えられるのに、数えないって決めたの。
自分で。
ルナのは、箱が壊れたから、
数字が出てこないだけ。
それを、同じ「数えない」みたいな顔で
聞いちゃったあたしが、いちばん腹立つ。
べ、別に、ルナに腹立ててるわけじゃないから。
数えないって決めたのは、あたし。
そこだけは、誰とも一緒にしない。