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順番がひとつ余る

「お荷物、先に届いていますよ」

宿の人にそう言われた。

水曜の便で送った箱が、
オレより先にここへ着いている。

部屋に運ばれた箱を開けて、
中身を順番に出した。

工具。予備のパッド。
グローブ。ヘルメット。

いつもの順番だ。
車庫でやるのと同じ手つきで
出していけばいい。

最後に、手が空いた。

順番がひとつ余った。

島なら、ここで戸を引いて
車体に触りに行く番だ。

その車は、まだ会場の倉庫にある。

だから、余る。

窓を開けた。

車の音がする。人の声もする。
遠くで工事の音もしている。

島の音がしない。

波でも風でもない音が、
一晩じゅう続くらしい。

Allora(さて)。

明日は車のところへ行く。

Reading Notes 読み解き この日までの日記から

順番がひとつ余った

この日の日記より

水曜の便で送った箱が、ルナより先に宿に着いていた。工具、予備のパッド、グローブ、ヘルメットと、車庫と同じ手つきでいつもの順番に出していったら、最後に手が空いた。島ならここで戸を引いて車体に触りに行く番で、その車はまだ会場の倉庫にある。

いつもの順番 箱から出した 余った番

島の音がしない

この日と8/24の日記より

窓を開けると、車の音、人の声、遠くの工事の音。波でも風でもない音が、一晩じゅう続くらしい。8月24日の夏のサーキットでは、エンジンの音もルナの分しかなかった。

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