The Island

島と自然

アストライア・アカデミーは、いずれの大陸の地図にも記されない、太平洋上の小さな離島に在ります。
島の名は伏せております。
それはこの地に集う五人の在学生が、外の喧騒から離れて研鑽に専念できる環境を、わたくしどもが何よりも大切にしているからでございます。

以下に、本島の概要と、年間の自然の表情をお伝えいたします。

0km²
AREA
0m
HIGHEST
17.8°C
AVG. TEMP
0
RESIDENTS
Geography

地勢と環境

地形 ─ 中央に台地、海岸線に入江と岩礁の細長い島影
TOPOGRAPHY

地形

東西にゆるやかに横たわる細長い島でございまして、中央には標高一二四メートルほどの広い緑の台地が広がっております。海岸線は全体に岩礁と小さな入江の入り混じる穏やかな表情を持ち、深い針葉樹林が島のほぼ全土を覆っております。台地と海岸を結ぶ石造りの橋と並木道が幾筋も巡らされ、アカデミーの主要施設は、最も見晴らしの良い中央台地の上にひとつの群として建てられております。沖合には人の住まぬ小さな岩礁島がいくつか浮かび、晴れた日には水平線にその淡い影を望むことができます。

気候 ─ 四方を海に囲まれた海洋性気候の島
CLIMATE

気候

年平均気温摂氏一七・八度、年間降水量は約一四〇〇ミリメートル。四方を海に囲まれた海洋性気候のため、夏は涼しく、冬は本土に比して比較的温暖でございます。九月から十月にかけて台風の影響を受けることがございますが、近年の整備により、ほぼすべての主要施設で平常運営が継続できる耐風設計を完了しております。

動植物 ─ 固有種アストレア・ロサと針葉樹林
FLORA & FAUNA

動植物

島内には在来植物三百二十余種、海岸性植物百八十余種が確認されております。固有種としてはアストレア・ロサ(仮称)と呼ばれる小ぶりの薔薇科植物が知られ、初夏に淡紅色の花をつけます。野鳥は四季を通じて百二十種ほどが渡来し、特に冬季のミサゴの飛来は本島の風物詩でございます。

本土との連絡 ─ 週二便の定期航路と専用ヘリポート
ACCESS

本土との連絡

本土との定期航路は週二便。専用のヘリポートも備えており、緊急時の連絡体制は二十四時間維持されております。なお、本島の正確な位置・名称は関係者以外には開示しておりません。これは在学生の研鑽環境を守るための、創設以来の取り決めでございます。

Four Seasons

島の四季

春の島 ─ 桜並木と固有種の薔薇
SPRING

三月下旬から五月にかけて、島は柔らかな緑に染まります。海岸沿いの小さな桜並木と、固有種の薔薇が次々と花をつけ、新たな研鑽期の始まりを告げます。

夏の島 ─ 海風と入江の海洋研鑽
SUMMER

海風が涼しく、本土ほどの暑熱には至りません。入江での海洋研鑽が本格化し、夜には満天の星と、本土では決して見られないほどの天の川が広がります。

秋の島 ─ 黄金色に染まる照葉樹
AUTUMN

島中の照葉樹が色を変え、午後の光は黄金色に近くなります。台風の季節を抜けた後の十一月は、年間で最も穏やかで美しい時季と言われます。

冬の島 ─ 静かな海風と屋内研鑽の季節
WINTER

海風は強くなりますが、雪が降ることは稀でございます。屋内研鑽の季節となり、特にフィギュアスケート、バレーボール、シミュレータ研鑽が盛んな時期となります。

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Three Legends

島に伝わる三つの口伝

I

夜光石

入江の最奥にひっそりと光る一塊の石は、月のない夜にだけ、ほのかな乳白色に発光すると伝わる。実物を見たという者は、過去百年で三人のみと記録されている。

II

七つ瀬

島の北岸には、潮目によって七本の細い水路が一斉に現れる「七つ瀬」と呼ばれる地形がある。古くより、ここを渡る者は無病息災と言われ、いまも在学生が稀に挑むという。

III

銀の鐘

台地北端の遺構には、青銅でも鉄でもない、銀色の鐘が眠っていた跡が残る。本物の鐘はもう存在せず、その音色は記録にも残されていないが、十年に一度だけ「聞こえた者がいる」との記述が散見される。

※ いずれも史実としての裏付けはなく、島に語り継がれる物語でございます。