右の手首の外側が、 朝からすこし張っていた。
十四時ちょうどに、会場に入った。
汽笛が、午前の練習の途中で アリーナまで届きました。
「掲示、出てましたよ」
十種目あるって、 あらためて数えてみたら十でした。
机の上の軍手は、 きょうも机の上にある。
工具箱の右上が空いている。
もう書けないんじゃないかと、 すこし思っていました。
消しゴムの音が、二回しました。
手のひらが、ぬるっとしました。
朝いちのリンクには、 まだ誰の跡もついてない。
「お荷物、先に届いていますよ」
右の肩甲骨のあたりが、 きょうはよく動きました。
指先が、まだ冷たいままでした。
朝のトラックに、 影がまだ長く伸びていました。
「これ、余ってしまったのですけど……」
ボストンバッグひとつ。
十一時半に、食堂へ行きました。
ストップウォッチを、 プールサイドの端に伏せておきました。
のどが痛い。
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