2026 . 9 . 23
数えなかった日
最初の音が鳴る前の、 あの静かさが、きょうは違った。
最初の音が鳴る前の、 あの静かさが、きょうは違った。
ふわ、っていう あの浮く瞬間の感じ。
小雨の日のリンクは、 氷の上の音がいつもより近い。
「おかえりー!」
四時半に目が覚めた。
夜の十時をまわってから、 これを書いている。
朝、廊下のむこうで 掃除機の音がしていた。
右の手首の外側が、 朝からすこし張っていた。
机の上の軍手は、 きょうも机の上にある。
朝いちのリンクには、 まだ誰の跡もついてない。
「これ、余ってしまったのですけど……」
通り雨が上がって、 リンクの高い窓から光が入ってきた。
5本。
六時十五分。
ごろごろ、って音がずっとしてた。
待ち時間って、 実はけっこう好きなのよ。
朝、起きたら ふくらはぎがぱんぱんだった。
じゅわっ、という音が 厨房から聞こえる夜は、 食堂の空気がそわそわする。
窓の外、通り雨のあとの中庭で、 木の葉っぱが ぴかぴかに洗われてた。
「で、きょうは何本跳んだの?」